保湿に重要なセラミド!化粧品成分としてのセラミドの特徴は?

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セラミドは、角質層の水分保持の80%以上を担っている角質細胞間脂質の主成分で、肌のうるおいを守っていると言えます。

そんなセラミドが不足すると、さまざまな肌トラブルが起こります。そのため、減少したセラミドを化粧品で補うことが大切になります。

そこで今回は、化粧品成分としてのセラミドの特徴とセラミド配合化粧品の選び方についてご紹介します。

化粧品成分としてのセラミド

化粧品成分としてのセラミドは、他の油分と比べると水にも馴染む性質がある脂溶性のエモリエント成分です。ただし、グルコシルセラミドは水溶性です。

化粧品成分に使われるセラミドにはいくつか種類があり、ヒト型セラミド、合成セラミド、天然セラミド、植物性セラミドなどがあります。化粧品の全成分表示で「セラミド」と表記されるのは、ヒト型だけです。

保湿成分には、セラミドのような水分をはさみ込むタイプと、水分を吸着するタイプ、水分を抱え込むタイプがあり、このうち、はさみ込むタイプは最も水分保持力が強く、肌を健全に保つ上で大変重要な役割を担っています。

特に、ヒト型セラミドは、もともと肌の表皮にあるセラミドと近いはたらきをするので、バリア機能の保持に適しています。

また、セラミドの分子量は、1,000ドルトン以下であるため、角質層の奥に届く可能性があることから、セラミドを配合したエイジングケア化粧品は非常に高い保湿効果が期待できるといわれています。

ただし、肌の中ではセラミド以外に、天然保湿因子や皮脂膜も保湿を担っており、そのバランスを考えることが大切です。だから、化粧品成分としてのセラミドもそれだけにこだわらず、他の保湿成分を組み合わせることが大切です。

セラミド配合化粧品の選び方

セラミド配合化粧品の種類はかなりたくさんあるので、その中でもよりよいものを選ぶポイントがあります。

まず、配合されているセラミドの種類をチェックすることです。エイジングケア化粧品成分に配合されている種類は多数ありますが、その中でもやはり、ヒト型セラミドがおすすめです。

ヒト型セラミドは、ヒトの肌に存在しているセラミドとほぼ同等の構造を持ち、他の合成セラミドなどに比べて保水力が高く、比較的刺激が少ないのがメリットです。

また、セラミドは脂溶性なので、化粧水に配合するには不向きな成分です。

そのため、セラミド配合の化粧水に効果がないわけではありませんが、美容液や保湿クリームにセラミドが配合されたものを使う方が保湿効果を高めることができます。

さらに、セラミドの配合濃度を確認することも大切です。化粧品の成分表示は、配合濃度の多い順に記載するようになっているので、全成分表示の中でセラミドが上位に記載されているものを選びましょう。

ほかにも、価格や提供企業も選ぶポイントになります。

そして、セラミド以外の配合成分にも注目しましょう。水分を抱え込むタイプのコラーゲンやヒアルロン酸、水分を吸着するタイプのアミノ酸やグリセリンなど、水分をはさみ込むタイプのセラミドとは違うタイプの保湿成分が一緒に配合されていると、より保湿効果が高まります。

また、保湿クリームによく含まれている皮脂膜に近いはたらきをする、シアバター、スクワラン、ワセリンなどは、セラミドの補完的なはたらきが期待できます。

さらに、セラミドにはないはたらきをするエイジングケア化粧品成分にも着目しましょう。

ビタミンA誘導体、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体などの抗酸化作用を持つ成分、ナールスゲンやネオダーミルなどのコラーゲンやエラスチンを増やすサポートをする成分が一緒に配合されていれば、エイジングケアへの効果がより期待できます。

一方、刺激を感じる成分や、スキンケアやエイジングケアには不要な成分が配合されているものは避けましょう。

まとめ

保湿のために大切な肌のセラミドは、加齢とともに減少してしまいます。そのため、減ってしまったセラミドを化粧品で補う必要があります。

セラミド配合の化粧品を使って、バリア機能の正常化をサポートするとともに、正しいスキンケアやアンチエイジングを意識した生活習慣を心がけ、セラミドの減少を防ぐことも大切です。

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